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昔は「不治の病」であった歯周病も、今ではじゅうぶんに「治療可能」な病気となりました。原因はお口の細菌です。病気の原因がわかった今でも歯を失う理由のNo.1です。どうしてそんなことになるのでしょう?それは適切な口腔衛生状態を作り出すことが難しいからです。発病の初期には痛みもなく、自覚症状も無く経過します。症状を自覚する頃には手遅れで抜歯となることが多いのです。原因菌群がわかっているならワクチンとかできそうですが、残念ながら今のところありません。ハッキリと伝染する「伝染病」とわかっているならば、伝染しなければ良いわけですが、バイ菌の感染源は母親(7割)、父親(3割)なのです。これは菌のDNAを調べることでわかるようになったのです。両親が感染源ならば、遠ざけることはなかなか難しいですね。歯周病の患者さんの中には「遺伝ですから・・・。」と言う方もいますが、これは「遺伝病」ではありません。「伝染病」なのです。ですから、まず、親がキチンと治療し、子供に歯磨き、定期検診の大切さを伝えればよいのです。残念ながら今のところ「感染」を防ぐことは難しいようです。しかし、正しく理解して頂きたいのは、「感染」と「発病」は違うということです。定期検診こそが最大の予防なのです。 |
なんと言ってもプラークコントロールが必須です。今の日本で「歯みがき」をしていない人はいないでしょう。では、なぜ成人の90%もの人が歯周病に罹患していると言われているのでしょう。それは「歯みがき」が不充分なのです。歯ブラシに歯磨き粉をいっぱい付けてゴシゴシ磨くことを「歯みがき」と思っている人が多いのではないでしょうか?「歯みがき」に「歯磨き粉」はいらない!と言ったらどう思いますか?まずは、あなたの「常識」を疑うところから始めましょう。 |
歯周病の長い治療が終わった方へ、残念なお知らせです。今後、一生、3ヶ月に1回来院してください。「もう治ったよ!」と思っている方、よーく思い出してください。あなたは歯周病の始まりを自覚できましたか?悪化するのを認識できましたか?どうでしょう?自覚できなかったから「長い治療」が必要だったんですよね。と、いうことは今度発病してもわからないですよね。定期検診こそが歯周病の治療の中で一番重要な治療なんです。 |
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